A Height About A Cat
2007年5月17日さっき聞いてきた話。
人体に対してはリスクファクターになり得ないような物質中の微量な放射性同位体も、放射線検出装置の材質に含まれていれば重大なノイズファクターになる。そこで放射性同位体が少ない材質で装置を作りたいわけだが、よく使われるのが第二次大戦以前の戦艦や砲台なんだそうな。
大気中に含まれる放射性物質の量を大幅に増やした原因が、20世紀半ばの核兵器ブーム。大量に撒き散らされた放射性物質は、風に乗って全地球的に拡散する。だから、それ以降に精製された金属には、精製過程で大気から入り込んだ放射性物質が大量に含まれてしまい、こいつが検出器近くで放射線をガンガン出してくれて、ノイズのレベルを上げまくる。
だから、検出器の材料中に含まれる放射性物質を少しでも少なくする為に、「核の時代」以降に精製されなかった金属を使いたいわけだが、その条件を満たす最も良質な素材として、核開発以前に沈没した戦艦などを引き上げて再利用しているわけです。
大気中に晒されていた奴には気体が吸着してたり微妙に放射化してたりで少し質が落ちるが、分厚い海水でずーっと隔離されているならその心配は無問題。人工衛星なんかにも、こうした沈船を再利用した材料が使われているそうな。
海の底から空の空へ。ロマンじゃないですか。
参考
wikipedia:スカパ・フロー
人体に対してはリスクファクターになり得ないような物質中の微量な放射性同位体も、放射線検出装置の材質に含まれていれば重大なノイズファクターになる。そこで放射性同位体が少ない材質で装置を作りたいわけだが、よく使われるのが第二次大戦以前の戦艦や砲台なんだそうな。
大気中に含まれる放射性物質の量を大幅に増やした原因が、20世紀半ばの核兵器ブーム。大量に撒き散らされた放射性物質は、風に乗って全地球的に拡散する。だから、それ以降に精製された金属には、精製過程で大気から入り込んだ放射性物質が大量に含まれてしまい、こいつが検出器近くで放射線をガンガン出してくれて、ノイズのレベルを上げまくる。
だから、検出器の材料中に含まれる放射性物質を少しでも少なくする為に、「核の時代」以降に精製されなかった金属を使いたいわけだが、その条件を満たす最も良質な素材として、核開発以前に沈没した戦艦などを引き上げて再利用しているわけです。
大気中に晒されていた奴には気体が吸着してたり微妙に放射化してたりで少し質が落ちるが、分厚い海水でずーっと隔離されているならその心配は無問題。人工衛星なんかにも、こうした沈船を再利用した材料が使われているそうな。
海の底から空の空へ。ロマンじゃないですか。
参考
wikipedia:スカパ・フロー
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